睡眠時無呼吸とは?
- 文字通り、睡眠中に呼吸が止まる病気です
- 睡眠が妨げられることや、体に負荷がかかることが問題となります
- 睡眠の質が悪くなる → 日中の眠気・だるさ
- 体に負担がかかる → 高血圧、心不全などの悪化
- 無呼吸は一時的です (そのまま亡くなってしまうことはありません)
- とてもよくある病気です (20人に1人ほどと言われています)
- (英名の略称の SAS (サス)、OSAなどとも呼ばれます)
どうして睡眠時無呼吸になる?
ここでは睡眠時無呼吸の大半を占める、閉塞性睡眠時無呼吸症について説明します。
- 睡眠中に筋肉が緩み、空気の通りを塞いでしまうことが原因です
- 緩みやすい要因 : 加齢、アルコール・睡眠薬
- 塞がりやすい要因 : 肥満、顎が小さい、扁桃腺が大きい
- いびきと同じメカニズムですが、呼吸に支障をきたすまで程度がひどい状態です
どのように診断する?
睡眠中の呼吸の状態を観察する検査を行います。
- 簡易モニター
- 指のクリップ (血中酸素のセンサー)、胸のシール (いびきのセンサー) と腕時計のような本体を装着します
- 重症 → CPAP治療に進みます (後述)
- 中等症以下 → 精密検査に進みます
- 当院で検査機器の利用手続きを行いご自宅で検査可能です
- 睡眠ポリグラフ検査 (精密検査)
- より多くのセンサーをつけて検査施設で睡眠し、評価を行います
- 当院では実施できないため、検査施設を紹介いたします
より手軽なセルフチェックもあります → (外部サイト) 簡易セルフチェック- 無呼吸ラボ
治療
根本治療は原因の解除です。 (例 : 体重を落とす、アルコール・睡眠薬の不適切使用をやめる)
それに並行して、症状を改善する治療を紹介します。
- CPAP (シーパップ)
- 空気の通り道が塞がれないようにする機器を睡眠中に使用します
- 鼻マスクや口マスクから圧力をかけます
- 有効に使用できれば、明確な改善が期待できます
- 当院で導入・管理が可能です
- マウスピース
- 顎や舌が緩みにくいように保持する目的で使用します
- 軽症の場合にCPAPの代わりに使用を検討します
- 歯科へのご相談となります
情報源
以下の情報源をもとにした内容を載せています。
- 睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の診療ガイドライン2020 https://www.jrs.or.jp/publication/jrs_guidelines/20200730145402.html
- 無呼吸ラボ https://mukokyu-lab.jp
- 一般向けのウェブサイトです