花粉症とは?
- 花粉に対して過剰な反応を起こすものです (アレルギー反応)
- 鼻や目の粘膜で反応し、くしゃみ・鼻みず・鼻詰まり、目のかゆみ などの症状をきたします
- 日本人の約4割が花粉症で、そのほとんどにスギ花粉が関係します
花粉の季節はいつ?
- 原因植物の開花によるため、花粉症が悪化する季節があります
- 花粉症の代表的な時期 (関東の場合)
- スギ : 2月下旬~4月上旬
- ヒノキ : 3月~4月
- ブタクサ : 8月下旬~9月
治療方法
- 花粉を回避する
- 症状を和らげる : 飲み薬、点鼻薬 (鼻スプレー)・点眼薬 (目薬)
- 根本治療 : アレルゲン免疫療法 (※当院では扱っていません)
花粉回避のポイント
- マスク、メガネを使う
- 帰ってきたら服、髪をよく払う
- 帰ってきたら洗顔、うがい、鼻かみ
- こまめに掃除する (とくに窓まわりを念入りに)
飲み薬
抗ヒスタミン薬
- 飲み薬では基本の薬です (初期・軽症の場合やくしゃみ、鼻水が主な場合に用います)
- (ドラッグストアなどで市販されている抗アレルギー薬もほとんどがこの薬です)
- 効果や副作用には個人差があります (効果が強いほど眠気も強くなりやすい傾向があります)
- 眠気が代表的な副作用です
- 自動車運転などしないように指導させていただく薬があります
ケトチフェン (ザジテン)、セチリジン (ジルテック)、レボセチリジン (ザイザル)、オロパタジン (アレロック) など
- それ以外の薬でも、眠気による事故に注意が必要です
- 自動車運転などしないように指導させていただく薬があります
その他の抗アレルギー薬
- 抗ヒスタミン薬に追加を検討します
- 抗ヒスタミン薬や点鼻薬・点眼薬だけでは収まらない時
- くしゃみ、鼻水よりも、鼻詰まりが主な症状
- 主な薬の種類
- 抗ロイコトリエン薬 : モンテルカスト (シングレア、キプレス)、プランルカスト (オノン) など
- 抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬
点鼻薬 (鼻スプレー)・点眼薬 (目薬)
点鼻薬 (鼻スプレー)
- ステロイド
- アレルギーを抑えるステロイドを直接噴霧します
- 飲み薬や注射のステロイドと違い、微量で局所効果に特化しているため、全身に及ぶ副作用は稀です
- 鼻症状にとても有効ですが、効果が出るまで1-2日間かかります (即効性はありません)
- その他
- 血管収縮薬
- 重症の鼻詰まりに短期間のみ使うことがあります
- 即効性がありますが、連用するとかえって悪化します
- 市販の点鼻薬の多くに含まれているため注意が必要です
- (標準治療 (診療ガイドライン) としては、それ以外の推奨はありません)
- 血管収縮薬
点眼薬 (目薬)
抗アレルギー点眼薬を使用します。(抗ヒスタミン薬またはメディエーター遊離抑制薬)
情報源
以下の情報源をもとにした内容を載せています。
- 鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版 http://www.pgmarj.jp/index.php
- アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン (第3版) https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=429