骨粗しょう症とは?
- 骨密度や質の変化によって、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です
- 女性ホルモンの変化が原因であることが最も多いです (閉経後骨粗しょう症)
- 飲酒・喫煙や薬剤、関節リウマチや糖尿病などの慢性疾患など、その他の要因が関連することがあります
- 全国で1200万人以上の方が診断されている、よく起こる病気です
骨粗しょう症の骨折 (脆弱性骨折)
代表的な骨折について説明します
- 背骨の圧迫骨折 (腰椎圧迫骨折, 椎体骨折) : 骨の高さが縮んだ状態です。痛む場合は痛み止めやコルセット等の対処が必要です。
- 足の付け根部分の骨折 (大腿骨近位部骨折) : 基本的には手術が必要な状態です。
骨密度は測ったほうが良い?
- 知らないうちに骨粗しょう症になっていることがあります
- 一定の年齢以上の女性の方は骨密度検査 (骨塩定量) をいただくことをお勧めいたします
- 「骨粗しょう症検診」をご利用いただくのがお勧めです (費用が安くなります)
- 40歳・45歳と、50歳~80歳の期間に2年に1回のご案内になります
- 当院ではMD法 (DIP法) で測定しています
- 治療開始後も骨密度の変化は緩やかなため、頻繁な骨密度測定は不要です
どこからが骨粗しょう症?
主な基準は次の通りです。
(これ以外にも骨粗しょう症と診断したり治療したりする状況があります)
- 脆弱性骨折がある場合 (大腿骨近位部骨折または椎体骨折)
- 骨密度が低い場合 (YAM 70%以下)
(若年成人平均値と比較した割合 (YAM%) で評価します)
治療
骨折を予防する目的で治療を行います。
- ビスホスホネート : 一定の効果があります。様々な種類があります。 (1日1回/週1回/月1回の内服、年1回の注射)
- ビタミンD : 不足している場合に効果があります。安価で続けやすいです。
- その他 (PTH製剤, 抗RANKL抗体など) : 効果が高いですが、薬の値段も高額です。
効果が高いほど値段も高い傾向にあります。バランスを鑑みてビタミンDとビスホスホネートからご提案することが多いです。
情報源
以下の情報源をもとにした内容を載せています。
- 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015 http://www.josteo.com/ja/guideline/index.html