インフルエンザ Q & A

どのように感染する?

  • 飛沫感染します (かぜや新型コロナウイルス感染症と同じです)
    • くしゃみで出る、ウイルスを含む飛沫 (小さな水しぶき) が口や鼻から入ります
    • 手指についた飛沫が気づかないうちに入る場合もあります (手指の衛生が大切です)
    • 飛沫は2メートル程度で落下します
    • 飛沫はほぼマスクを通過できない大きさです (必要に応じてマスク着用をご検討ください)
    • 感染しても発症するまで症状がない期間が2日間程度あります (潜伏期)
  • 通常は冬 (12月~3月) に流行します (季節性インフルエンザ)

どのような症状?

  • ・だるさ・節々の痛み、せき・のどの痛み・鼻水 が主な症状です
  • かぜと明確に区別できるような特有の症状はありません

インフルエンザの検査について

  • 当日中 (10分程度) で結果が出ます
  • 鼻咽頭ぬぐい液 (細長い綿棒で鼻から拭うもの) で検査します
  • 新型コロナウイルス抗原検査と同時に実施可能です
  • 感染していても陰性になることもあります (検査感度が高くないです)
    • 流行状況・接触状況の情報の方を重視してインフルエンザとして対応いただいたほうが良い場合があります

インフルエンザの治療

  • ほとんどの場合は3日前後で治ってきます
  • 治るまでの症状を和らげる薬を使うことがあります (対症療法)
    • かぜに使用するお薬と共通です
    • 脳や肝臓への稀な合併症のリスクを避けるため、一部の解熱鎮痛薬は使用しないようにします
  • インフルエンザウイルスに対する薬を使うことがあります (抗ウイルス薬)
    • 使わなくても治癒します
    • オセルタミビル (タミフル) を発症2日以内に使用することで、症状が数時間 (1日未満) 短くなることが期待できます
    • 約1割の方に吐き気の副作用があります
    • 他の薬剤については効果の立証 (エビデンス) がオセルタミビルより不十分なため、当院から積極的にお勧めはいたしません (ご希望があればお申し出ください)

療養について

入院を要するような重症例でなければ、自宅療養いただくことになります。

  • 呼吸苦やSpO2 (計測できる場合) が急に悪くなった場合は、当院にご連絡ください
  • 同居者と接する場合は、お互いにマスクを着用してこまめに手を洗ってください

療養期間について (出席停止期間)

学校に通っている方は、学校保健安全法に基づく出席停止期間があります。以下のすべてを満たさなくなれば、出席可能です。

  • 発症から5日経過するまで
  • 解熱から2日経過するまで

学校に通っていない方については法律で定められたルールはありません。解熱後に十分回復されてから、職場等と相談しながら復帰いただくことを推奨します。

なお、復帰に際して陰性証明・治癒証明は不要です。関連記事もご覧ください。