熱中症とは?
- 体が暑さに対応しきれずに起こる、様々な体調不良です
- いくつかの要因で熱中症を引き起こします
- 熱が加わりすぎる : 気温が高い、運動して体温が上がった
- 熱が逃げない : 湿度が高い (汗が蒸発しにくい)、汗が少ない (薬の副作用など)
- 熱を逃がすための負担が大きい : 高齢、脱水、肥満、心臓病などの持病
- とくに急に暑くなった時期は、体が馴れていないため注意が必要です
どんな症状になる?
- 大量の汗とともに、めまい・立ちくらみ、筋肉痛・こむら返り、吐き気 などの様々な不調が起こります (軽症)
- 頭が回らない・判断力低下、吐いた などの場合は受診したほうが良い状態です (中等症、熱疲労)
- 呼びかけに反応しないなど明らかに意識がおかしい場合は、迷わず救急車 (119番) を呼んでください (重症、熱射病)
- 重症の場合は死亡するおそれがあります (最近では年間1000人以上が亡くなっています)
熱中症の後遺症
- 意識に影響が出たような熱中症の場合に後遺症が出ることがあります
- 入院に至らないような中等症でも、短期記憶の低下やふらつきが残るという報告があります
- 他の病気の可能性も検討が必要なため、医療機関にご相談ください
予防のポイントは?
- 熱中症を引き起こす要因を回避します
- 高温多湿を回避 = 長時間の外出を避ける、エアコンを活用する
- 脱水を回避 = こまめな水分補給を行う
- 高齢になると温度や喉の乾きなどを自覚しにくくなるので注意が必要です
- 温度計を活用し、喉が渇かなくても定期的に水分をとりましょう
- 屋内でゆっくりと熱中症になることもあります (死亡につながりうる危険なパターンです)
- 熱中症警戒アラートも参考にしてみてください
- アラートはなるべく外出を控えたほうが良いレベルの危険度を意味します
- 猛暑の時期はアラートが多く鈍感になりがちですが、積極的な暑さ回避・水分補給を心がけましょう
熱中症かと思ったら?
- 体を冷やす : 日差しを避け、エアコン・扇風機や冷却グッズなどを活用してください
- 水分補給 : とくに経口補水液がお勧めです
- 経口補水液は体に水分が補給されやすく調整されています
- 水やスポーツドリンクより塩分が多く糖分が少ないです
- (1リットルで1日の塩分推奨摂取量の半分近くになるので、必要な時だけ飲んでください)
- 無理をせずに、かかりつけ医にご相談ください
情報源
以下の情報源をもとにした内容を載せています。
- 熱中症環境保健マニュアル2022
- 環境省のウェブサイトにあるマニュアルです
- 資料が豊富で一般の方でも利用しやすいです
- 熱中症診療ガイドライン2015