公的機関による最新情報
発熱外来について
新型コロナウイルス感染症を含む、感染症が疑わしい場合に発熱外来として対応しています。
どのように感染する?
- 主に飛沫感染します (かぜやインフルエンザと同じです)
- 咳やくしゃみで出る、ウイルスを含む飛沫 (小さな水しぶき) が口や鼻から入ります
- 手指についた飛沫が気づかないうちに入る場合もあります (手指の衛生が大切です)
- 飛沫は2メートル程度で落下します
- 飛沫はほぼマスクを通過できない大きさです (必要に応じてマスク着用をご検討ください)
- 感染しても発症するまで症状がない期間が2日間程度あります (潜伏期)
マスクは着用すべき?
- 無症状の時は個人の判断に委ねられています
- ただし、医療機関受診や電車・バスなど人が密集する状況では、マスク着用が推奨されます
- 当院でもすべての方に来院時のマスク着用をお願いしています
どのような症状?
- 熱・だるさ・節々の痛み、せき・のどの痛み・鼻水 が主な症状です
- 頭痛、吐き気・下痢、味覚・嗅覚障害 など様々な症状も起こすことがあります
- 多くの方はかぜ・インフルエンザのような症状だけで1週間ほどで治ります
- 稀に入院が必要な状態まで悪化します (重症化)
- ウイルスの変化 (変異株) やワクチンの効果で、重症化の頻度が減ってきています
- 高齢であったり一部の病気があったりすると、重症になりやすいです (重症化リスク因子)
- 65歳以上
- 肺の病気 (喫煙者・慢性閉塞性肺疾患 COPD など)
- 生活習慣病 (糖尿病、脂肪肝・アルコール性肝障害 など)
- 心臓や血管の病気 (脳梗塞や心筋梗塞、心不全など)
- がん
- 精神疾患 (気分障害、統合失調症 など)
- 症状が改善して自宅療養期間が終わったあとも、一部の症状が残ることがあります
- とくに3か月経過後も残っている場合に後遺症と呼ばれます
- ゆっくりと治ってくることが期待されるため、症状に対する治療を継続します
治療について
- ほとんどの場合は数日間 (1週間未満) で改善してきます
- 治るまでの症状を和らげる薬を使うことがあります (対症療法, かぜに使用するお薬と共通です)
- 新型コロナウイルスに対する薬を使うことがあります (抗ウイルス薬)
- ほとんどの方は使用しなくても治ります
- 重症化を避ける目的で使用します (症状緩和が目的ではありません)
- そのため重症化リスクがある方の一部が対象になります
- (当院を受診された新型コロナウイルス感染症の方の9割以上は抗ウイルス薬を使用していません)
- お薬の流通量に限りがあるため、その時に近隣薬局に在庫があるものを処方いたします
- 薬剤の価格が高く薬局での負担が高額です (標準的な処方例 : ラゲブリオ5日分→3割負担で28,000円前後)
かぜ Q & A
新型コロナウイルス感染症については、こちらのページで解説しています。 かぜの特徴は? 定まった基準はありませんが、いくつかの特徴から診断します。 軽症で1週間程…
検査の種類
- 抗原検査
- 当日中 (10分程度) で結果が出ます
- 症状がある場合はPCRに近い精度とされています
- PCR検査
- 現状もっとも精度が高い検査です
- 外部委託するため、1-3日で結果が分かります
- 実施頻度が低いため、時期によっては当日に実施できない場合があります (検体容器の取り寄せのため)
- 当院では、どちらの検査も鼻咽頭ぬぐい液 (細長い綿棒で鼻から拭うもの) で検査します
療養について (陽性だったら)
入院を要する重症例でなければ、自宅療養いただくことになります。
- 呼吸苦やSpO2 (計測できる場合) が急に悪くなった場合は、当院にご連絡ください
- 可能であれば個室で療養いただき、十分な換気を行ってください
- 同居者と接する場合は、お互いにマスクを着用してこまめに手を洗ってください
- ティッシュなどのゴミは、袋で密閉して捨ててください
療養期間について
- 当院としては、発症から5日経過後・症状軽快から1日経過後までの療養を推奨します
- 療養期間について、政府からの要請はなくなっています (職場などのルールがあれば応じてください)
- 療養終了時に受診する必要はありません
- 診断後の検査 (陰性になったことの確認など) は健康保険を使用いただけません
コロナ・インフル療養後の治癒証明
新型コロナウイルス感染症、インフルエンザいずれについても、症状が良くなっていれば、療養を終える際の受診や検査は不要です。国が事業所や学校に対して、治癒証明の…