肺炎球菌の定期接種の概要
- 対象 : 65歳 (接種日時点) で成人用肺炎球菌ワクチンを受けたことがない方
- 費用 : 7900円 (2026年4月~)
- 接種回数 : 1回
詳細はさいたま市の案内もご確認ください。
(60歳以上でも対象とする身体障害がある方や、費用が免除される方などの記載があります。)
なお何らかの事情で定期接種を利用できない方でも、自費診療・費用補助なしで接種いただくことは可能です。当院では12000円で受付いたします。お気軽にご相談ください。
ワクチンの種類について
沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン (商品名 : プレベナー20) を用います。
2025年度までは23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン (商品名 : ニューモバックス) が用いられていました。この種類 (ポリサッカライド) のワクチンでは効果が数年間で減弱してしまう懸念がありました。そこで2026年度からは、より長く効果が期待できる種類 (結合型) に採用が変更されました。
肺炎球菌の中には複数の種類 (血清型) があります。ワクチンが対応している種類の数によって「20価」や「23価」といった名前がついています。2026年度からのワクチンは対応数が減っています (23価 → 20価) が、このことは問題になりにくいと見込まれます。実際に肺炎を起こす菌が20ないし23種類の中の一部に偏っているためです。20価でも十分に対応できていると考えられます。
肺炎球菌ワクチンについては直近10年ほどで様々な変遷がありました。ワクチンの種類や対応する血清型が変わってきたためです。時期によっては複数回の接種を推奨していることもありました。
2026年度から開始されている結合型・20価ワクチンを1回接種して対応完了とするのが、2026年現在の結論です。
肺炎球菌について
肺炎は、咳や痰、息苦しさや発熱を起こす感染症です。細菌やウイルスなどの微生物が肺に感染すると、肺炎を起こします。
持病がある方や高齢の方では特に、肺炎は大きな問題となります。日本人の死因の5位以内に肺炎が数えられることが多く、がんや心臓病に並ぶ頻度です。
このような肺炎の原因で最も多いのが肺炎球菌の感染です。大人が普段生活していて罹患する肺炎の約2割を占めます。そのため、肺炎球菌ワクチンの予防接種によって感染を予防したり軽症化させること意義はとても大きいです。
そのため、肺炎球菌ワクチンの予防接種は定期接種として国が接種を推奨しています。子供は対象者全員が公費での接種 (予防接種A類疾患) となっているのに加え、一定年齢以上の大人も一部公費での接種 (予防接種B類疾患) が勧められています。
