子宮頸がんの原因になるヒトパピローマウイルス (HPV) には、ワクチン接種での予防が有効です。
当院では小学生~高校生にワクチンを接種していなかった方の追加接種 (キャッチアップ) を承っています。定期接種には対応していませんので、ご了承ください。
ワクチンは取り寄せとなるため予約が必要です。接種内容の確認もいたしますので、お電話でお問い合わせください。(電話番号 : 048-767-5022)
なお、以下のさいたま市の補助を利用する場合は、ご予約の際に接種歴を確認します。お手元に母子健康手帳をご用意ください。
2024年10月追記
ワクチンの入荷にお時間をいただくことがあります。
2回目・3回目の接種でも、ご希望日を早めにご連絡ください。
(キャッチアップ無料接種の終了が近くなり使用量が急増し入荷困難なためです)
キャッチアップ接種のさいたま市の補助
2025年3月でキャッチアップの無料接種が終了します。
さいたま市の補助 (公費) による無料接種の制度が終了します。原則として規定の間隔で計3回の接種を行います。3回の接種を無料期間内に終えるには2024年9月に初回接種を開始する必要があります。※
※ 2024年10月26日追記 (「最短4か月」スケジュールについて)
10月17日付で厚生労働省から「最短4か月で接種完了できる」と広報されています。しかし現在当院では10月以降の初回接種のご予約をお断りしております。2回目以降の接種用のワクチンの入荷にも難渋するワクチン流通状況のためです。ご迷惑をおかけします。
なお「最短4か月」スケジュールは、標準的な接種が行えない場合の例外対応です。9月17日時点では国としては周知する予定がないと回答しており、10月24日時点の当地区保健所からも「最短4か月」スケジュールでは公費が認められないという回答を得ていました。
接種開始のタイミングと費用補助の関係
いずれの種類のワクチンでも、十分な抗体をつけるために計3回の接種が推奨されています。
- 初回接種
- 初回から2か月以上あけて2回目接種※1
- 初回から6か月以上あけて3回目接種※2
※1 2価ワクチン (サーバリックス) のみ、1か月以上あければ2回目が接種できます
※2 2回目からも3か月以上あいている必要があります
2025年3月31日までは無料で接種できます (さいたま市の費用補助)。
- 2024年9月30日までに開始 → 最短で2025年3月31日までに3回接種完了
- 2025年1月31日までに開始 → 最短で2025年3月31日までに2回接種 (3回目は費用補助なし)
- 2025年3月31日までに開始 → 初回のみ費用補助あり (2,3回目は費用補助なし)
- 2025年4月1日以降の接種 → 費用補助なし
制度終了後も費用補助なしで接種できます。9価ワクチンは1回30000円、2/4価ワクチンは1回17000円のご案内予定です。ご相談ください。
接種いただくには、次のものが必要です。
- 予診票 (当院でもご用意があります)
- 母子健康手帳
- 健康保険証
- さいたま市民であることが確認できる書類 (運転免許証やマイナンバーカード等)
とくに母子健康手帳はご予約の時点で必要です。
過去に接種していないことを確実に確認するためです。紛失された等で手帳の確認が難しい場合でも、定期接種を受けた市区町村に記録が残っている場合があります。必要に応じてお問い合わせをお願いします。(当院からは接種記録を問い合わせることはできません)
他の市区町村からの転居などの関係で、すでに接種しているにも関わらず、さいたま市からキャッチアップ接種の案内が届くことがあるようですので、ご注意ください。
この制度は、過去に厚生労働省が子宮頸がんワクチン接種の推奨を差し控えていた時期があったため、接種が行えなかった方のためのものです。現在はワクチンの有効性と安全性が証明されており、接種が推奨されます。制度の詳細はさいたま市ホームページを、経緯の詳細は日本婦人科腫瘍学会ホームページ等をご覧ください。