子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんの原因になるヒトパピローマウイルス (HPV) には、ワクチン接種での予防が有効です。

当院ではキャッチアップ接種を承っています。小学生~高校生にワクチンを接種していなかった方の追加接種です。通常の定期接種には対応していませんので、ご了承ください。

ワクチンは取り寄せとなるため予約が必要です。接種内容の確認もいたしますので、お電話でお問い合わせください。(電話番号 : 048-767-5022)

さいたま市の補助を利用する場合は、ご予約の際に接種歴を確認します。お手元に母子健康手帳をご用意ください。

キャッチアップ接種のさいたま市の補助

2025年3月までに接種を開始 した方の 2026年3月までの接種分 が補助対象です。

キャッチアップ接種では、規定の間隔で計3回の接種を行います。公費 (さいたま市の補助) を用いると無料で接種できます。

もとの制度は2025年3月までの接種分についての補助でした。それに加えて、2025年3月までに初回接種をした場合、その後の1年以内 (2026年3月まで) に接種いただく2,3回目についても補助対象になりました。

すべての接種に補助を用いるには、2025年12月までに2回目を接種している必要があります。2回目と3回目の接種は3か月の間隔を開ける必要があるためです。(参考 : さいたま市のホームページ)

※ 補助助対象となる接種スケジュールの変遷について

[2024年10月26日追記・2025年2月4日加筆]
規定の間隔で接種する場合、2024年9月に初回接種を開始する必要がありました。2024年10月から厚生労働省が「最短4か月で接種完了できる」と広報しはじめました。これは標準的な接種が行えない場合の例外対応で、2024年9月時点では周知予定がないと回答しており、2024年10月24日時点の当地区保健所の回答上も公費対象外とされているものでした。医療機関への通達なく急に方針転換があるため、公費の適用について当院から正確にお答えできない場合があります。あらかじめご了承ください。

接種いただくには、次のものが必要です。

  • 予診票 (当院でもご用意があります)
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • さいたま市民であることが確認できる書類 (運転免許証やマイナンバーカード等)

とくに母子健康手帳はご予約の時点で必要です。

過去に接種していないことを確実に確認するためです。紛失された等で手帳の確認が難しい場合でも、定期接種を受けた市区町村に記録が残っている場合があります。必要に応じてお問い合わせをお願いします。(当院からは接種記録を問い合わせることはできません)

他の市区町村からの転居などの関係で、すでに接種しているにも関わらず、さいたま市からキャッチアップ接種の案内が届くことがあるようですので、ご注意ください。

この制度は、過去に厚生労働省が子宮頸がんワクチン接種の推奨を差し控えていた時期があったため、接種が行えなかった方のためのものです。現在はワクチンの有効性と安全性が証明されており、接種が推奨されます。制度の詳細はさいたま市ホームページを、経緯の詳細は日本婦人科腫瘍学会ホームページ等をご覧ください。

なお、制度終了後、費用補助はありませんが当院でキャッチアップ接種することは可能です。9価ワクチンは1回30000円、2/4価ワクチンは1回17000円のご案内予定です。ご相談ください。