咳止め不足について

2024年4月追記
本記事の内容は2023年秋~冬の情報です。当時よりは改善していますが、その後も同様の事情で、薬局において一部の薬剤不足が発生することがあります。ご迷惑をおかけいたします。


新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの流行の影響で、一部の薬が不足しています。2023年9月29日に厚生労働省からも鎮咳薬(咳止め)・去痰薬の在庫逼迫に伴う協力依頼が来ており、最小限の処方が依頼されています。

とくに当院近隣では咳止めの薬局在庫が少ないです。日によっては在庫が全くない薬局もあります。そのため、薬局とのご相談で処方内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。

なお、かぜや新型コロナウイルス感染症・インフルエンザなどのウイルス感染症は、咳止めがなくても治ります。

また、かぜ Q & A でも解説している通り、熱冷まし (解熱薬) 以外の薬が有効だという研究は不十分です。症状が和らいだり早く治ったりする効能が安定して得られるか不明です

実際のところ、咳に対する咳止めや、鼻水に対する抗アレルギー薬など、かぜに対して薬を使うのは日本特有の文化です。(安価で入手しやすく副作用が少ないので使われているという背景があります)

そのため、患者様のご希望に応じて必要最低限の薬の内容にしたいと考えています。薬の内容についてご希望やご不明な点がありましたら、受診した際にお気軽にお尋ねください。